特別活動 希望の会

文科省 教科調査官と実践・研究者のネットワーク

     

第11回「希望の会 in 山口」ミーティングレポート

<ミーティングの概要は 案内ページ をご覧ください>

椙田氏より第11回「希望の会 in 山口」ミーティングのレポートが届きました。非常に分かりやすいものになっていると思います。

実践上の課題1

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学級活動の活動内容「(2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全」に、「清掃などの当番活動等の役割と働くことの意義の理解」を加えられました。キャリア教育の視点から、その役割と働くことの意義の理解をさせる「清掃」「当番活動」の指導はどのように行えばいいでしょうか。

「特別活動は望ましい勤労観・職業観を育成したり、児童が自ら現在及び将来の生き方を考えることができるようにしたりするなど、キャリア教育としての役割も有している。

解説 第2章 第2節4の (4)

この話合いから、「望ましい勤労観や職業観を育てる」ために、みんなが気持ちよく過ごせること、誰かの役に立っていることを自覚させることが大切ではないか、ということが見えてきたように思います。特に「与えられた役割を果たす」だけという消極的な活動にとどまらないように、掃除や当番活動への意欲を高めることが大切であることも見えてきたようです。

 

実践上の課題2

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「よりよい生活を築くために集団としての意見をまとめるなどの話合い活動」とはどのような活動なのか、また、その活動を充実させるには、どのような指導を行えばよいのでしょうか。

「〔学級活動〕、〔児童会活動〕及び〔クラブ活動〕の指導については、指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、児童の自発的、自治的な活動が効果的に展開されるようにするとともに、内容相互の関連を図るよう工夫すること。また、よりよい生活を築くために集団としての意見をまとめるなどの話合い活動や自分たちできまりをつくって守る活動、人間関係を形成する力を養う活動などを充実するよう工夫すること。

学習指導要領 第6章の第3の2の (1)

この話合いから、「集団として意見をまとめる話合い活動」を成立させるためには、その基盤としての学級づくり (支持的風土) が必要であることが確認できたようです。これは、今回の改訂で重視されている「人間関係づくり」がポイントとなるということです。また、話合いを進めるための過程をしっかりと身に付けさせることや計画委員会の活動をとおして、見通しをもつことの大切さも意見として出されたようです。

 

実践上の課題3

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「自分たちできまりをつくって守る活動」とはどのような活動なのか、また、その活動を充実させるには、どのような指導を行えばよいのでしょうか。

「〔学級活動〕、〔児童会活動〕及び〔クラブ活動〕の指導については、指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、児童の自発的、自治的な活動が効果的に展開されるようにするとともに、内容相互の関連を図るよう工夫すること。また、よりよい生活を築くために集団としての意見をまとめるなどの話合い活動や自分たちできまりをつくって守る活動、人間関係を形成する力を養う活動などを充実するよう工夫すること。

学習指導要領 第6章の第3の2の (1)

この話合いでは、「自分たちでつくるきまり」とはどういうものかを想定して行われました。学級活動、児童会活動、クラブ活動という3つの場面ごとに意見交換がなされ、指導のポイントとして、「集団における自由な意見交換ができる雰囲気づくり」が大切であるということと、きまりづくりは「よりよい生活づくり」をめざして行われなければならないという意見が出されたようです。

 

実践上の課題4

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「人間関係を形成する力を養う活動」とはどのような活動なのか、また、その活動を充実させるには、どのように指導すればよいでしょうか。

「〔学級活動〕、〔児童会活動〕及び〔クラブ活動〕の指導については、指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、児童の自発的、自治的な活動が効果的に展開されるようにするとともに、内容相互の関連を図るよう工夫すること。また、よりよい生活を築くために集団としての意見をまとめるなどの話合い活動や自分たちできまりをつくって守る活動、人間関係を形成する力を養う活動などを充実するよう工夫すること。

学習指導要領 第6章の第3の2の (1)

この話合いでは、特別活動における様々な活動の中で、どういう場を通して「人間関係形成力」を育てていくことができるかということで意見交換がなされたようです。そして、「協力し合ってやり遂げる活動」を仕組むことや、「異年齢による交流活動」が重要であること、「アイディアを出し合ってそれをお互いに認めていく」ことが大事であることが見えてきたようです。

 

実践上の課題5

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学級活動の内容として2学年ごとに分けた学級活動の内容が示されました。その中で、低学年では「仲良く助け合い学級を楽しくするとともに、日常の生活や学習に進んで取り組もうとする態度の育成…」と示されています。そのような態度を育成するにはどのような活動を考えたらよいでしょうか。

低学年の学級活動では、「仲良く助け合い (人間関係)」「学級を楽しくし (生活づくり)」「進んで取り組もう (社会参画・自治的能力)」とする態度が求められています。

この内容では、「意見をつないでいくこと」「自分たちで企画することを経験させること」「かかわりをもたせること」をステップを設けて取り組ませる活動が大切ではないかということが見えてきたようです。

 

実践上の課題6

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学級活動の内容として2学年ごとに分けた学級活動の内容が示されました。その中で、中学年では、「協力し合って楽しい学級生活をつくるとともに、日常の生活や学習に意欲的に取り組もうとする態度の育成…」と示されました。そのような態度を育成するにはどのような活動を考えたらよいでしょうか。

中学年の学級活動では、「協力し合って (人間関係)」「楽しい学級生活をつくり (生活づくり)」「意欲的に取り組もう (社会参画・自治的能力)」とする態度が求められています。

この内容では、多様な集団活動を通して「協力した結果の成功体験・感動体験」を積み上げさせ、そのことによって学級の諸問題に気付かせ、解決していく経験をさせる活動が大切ではないかということが見えてきたようです。

 

実践上の課題7

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学級活動の内容として2学年ごとに分けた学級活動の内容が示されました。その中で、高学年では、「信頼し支え合って楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるとともに、日常の生活や学習に自主的に取り組もうとする態度の向上…」と示されました。そのような態度を育成するにはどのような活動を考えたらよいでしょうか。

高学年の学級活動では、「信頼し支え合って (人間関係)」「楽しく豊かな学級や学校の生活をつくり (生活づくり)」「自主的に取り組もう (社会参画・自治的能力)」という態度が求められています。

この内容では、「自分のよさを生かす」とともに、そのよさを「みんなで分かち合う」経験を積ませ、協力し合って「全校にはたらきかける」活動が大切であるということが見えてきたようです。

 

実践上の課題8

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改善の基本方針の一つに、「自治的能力の育成を重視する」ことが示されました。そこで、児童会活動で自治的能力を育てるのはどのような指導 (活動)が適していると考えられますか。

「〔学級活動〕、〔児童会活動〕及び〔クラブ活動〕の指導については、指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、児童の自発的、自治的な活動が効果的に展開されるようにするとともに、内容相互の関連を図るよう工夫すること。

第6章 特別活動 第3指導計画の作成と内容の取り扱いの2の (1)

ここでの話合いでは、児童会活動で自治的能力を育てるために、「どんな活動がよいか」ではなく、「どのように活動をつくっていくか」が大切ではないかということと、子どもたちに見通しをもたせるために経験を積み重ねることが大切ではないかということが見えてきたようです。また、児童会活動の基盤として、学級での話合い活動や係活動などを大切にしていくということもポイントとしてあげられることが意見として出されました。

 

実践上の課題9

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異年齢集団活動を重視することについて、「自分に自信がもてず、人間関係に不安を感じていたり、好ましい人間関係を築けず社会性の育成が不十分であったりする状況が見られたりすることから、それらにかかわる力を実践を通して高めるための体験活動や生活を改善する話合い活動、多様な異年齢の子どもたちからなる集団による活動を一層重視する (学習指導要領の改善の基本方針)」と示されました。そこで、異年齢活動を重視するクラブ活動や児童会活動の進め方はどうしたらよいかを考えてみてください。

異年齢集団活動の充実も、この度の改訂で強調されたことです。ここでの話合いでは、クラブでも児童会でも「小社会」としての組織にしていくことが大事だという意見が出されました。特に児童会活動では「自分たちの生活をつくる」というテーマを意識させて活動に取り組ませることが大事ではないかということ、低学年から高学年に向けて学びがつながる経験をさせることが大切であることが見えてきたようです。

 

実践上の課題10

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「よりよい生活づくり」というものが、学級活動の改善のポイントとしてあげられました。そこで、「よりよい生活づくりをめざす集会活動」では、どのような指導のポイントが考えられるでしょう。集団の発達段階に即して考えてみてください。

集会活動は、どうしても「遊んでいるだけ」というふうに見られがちです。そうならないために「よりよい生活づくり」をめざすということを意識させることが大切だということで話合いがすすみました。そして、低・中・高学年と段階を追って実態をしっかりと把握すること、「教師からの提案」からスタートして、自分たちの経験を生かし、信頼し支え合って創造していくことにつないでいくことが大切であるということが見えてきたようです。

 

実践上の課題11

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社会的スキルについて、「望ましい人間関係の形成の指導として、社会的スキルを身に付けるための活動を効果的に取り入れることも考えられる。その際、学級活動の指導の特質を踏まえた指導の展開となるようにするとともに、時間の配分に留意して適切な授業時数を充てるようにし、児童が現実の生活の中で自主的、実践的に望ましい人間関係を築こうとすることができるように配慮する必要がある (改善の具体的事項)」と示されました。社会的スキルを身に付けるための活動を取り入れるポイントはどのようなものがあるでしょうか。

社会的スキルを身に付けさせるために、様々な手法が考え出され、取り組まれています。しかしながら、その取組さえやっておけばよいという誤った考えが普及しているのも事実です。そこで、ここでの話合いでは、「教師の指導性」の問題や取り組み方として「ショートの活動を活用する」こと、そして「子どもたちの自己指導能力を育てる指導過程をいかに重視して仕組んでいくか」が大切であることがたくさん出されたようです。

 

実践上の課題12

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自然の中での長期にわたる集団宿泊学習が重視されるようになりました。その長期にわたる集団宿泊学習を成功させるのは、どのような工夫が考えられるでしょうか。

長期にわたる集団宿泊学習が重視されることになりました。そこで、ここではその取組を成功させるためにどういう工夫をしたらよいかを話し合ってもらいました。そのためには、教師のねらいをはっきりさせ、集団活動をとおして「集団の質」や「公共心」、「他者への思いやりの心」などを高める活動を仕組むとともに、体験を通して気付いたことをまとめるなどの「言語」能力を高める活動へチェンジさせていくことが大切ではないかということが見えてきました。

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